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嘔吐・下痢・食欲不振は、早めに原因を確認しましょう
消化器疾患とは、食道、胃、腸、肝臓、膵臓など、食べ物の消化や吸収に関わる器官の病気です。ワンちゃん・ネコちゃんでは、嘔吐、下痢、食欲不振、体重減少、血便、便秘などの症状が見られることがあります。
一時的な胃腸の不調で回復することもありますが、中には感染症、寄生虫、異物誤飲、膵炎、炎症性腸疾患、腫瘍などが関係している場合もあります。症状が続くと脱水や体力低下につながることがあるため、早めに状態を確認することが大切です。犬の嘔吐では、血液が混じる、腹痛、脱水、元気消失、体重減少などを伴う場合、詳しい検査が必要になることがあります。
このような症状はありませんか?
消化器疾患では、次のような症状が見られることがあります。
- 吐く回数が増えた
- 下痢が続いている
- 血便が出る
- 便に粘液が混じる
- 食欲がない
- 体重が減ってきた
- お腹を痛がる
- お腹が張っている
- 便秘が続いている
- 水を飲む量が増えた
- 元気がない
- 誤って異物を飲み込んだ可能性がある
特に、何度も吐く、下痢と嘔吐が同時にある、ぐったりしている、便や吐いたものに血が混じる場合は注意が必要です。子犬・子猫、シニアの子、持病のある子では、早めの受診をおすすめします。
嘔吐について
ワンちゃん・ネコちゃんは、食べ過ぎ、早食い、食事の変更、ストレス、胃腸炎、異物誤飲など、さまざまな原因で吐くことがあります。
一度吐いた後に元気や食欲が戻る場合もありますが、繰り返し吐く場合や、吐いた後にぐったりしている場合は注意が必要です。ネコちゃんでは、週に1回を超えて吐く、元気がない、食欲が落ちている、吐いたものに血が混じる、下痢を伴うといった場合、早めの診察がすすめられています。
吐く症状があるときは、いつから始まったのか、何回吐いたのか、食事との関係、吐いたものの内容、異物を飲み込んだ可能性があるかを確認しておくと診療の参考になります。
下痢について
下痢は、食事内容の変化、寄生虫、細菌やウイルス、腸の炎症、膵臓や肝臓の病気など、さまざまな原因で起こります。
便がやわらかい、回数が多い、血が混じる、粘液がある、においが強いなど、便の状態を観察することが大切です。ネコちゃんでは、下痢が1日から2日以上続き、食欲低下、元気消失、嘔吐などを伴う場合は、早めに動物病院へ相談することがすすめられています。
下痢が続くと、脱水や体重減少につながることがあります。特に子犬・子猫やシニアの子は、体力が落ちやすいため注意が必要です。
異物誤飲について
ワンちゃん・ネコちゃんは、おもちゃ、布、ひも、ビニール、骨、種、食べてはいけないものなどを誤って飲み込んでしまうことがあります。異物が胃や腸に詰まると、嘔吐、食欲不振、腹痛、元気消失などの症状が出ることがあります。
当院では、必要に応じてレントゲン検査、超音波検査、内視鏡検査などを行い、異物の有無や位置を確認します。異物の種類や場所によっては、開腹せずに内視鏡で摘出できる場合があります。
「飲み込んだかもしれない」と思ったときは、症状が出る前でもご相談ください。無理に吐かせようとすると危険な場合があります。
膵炎について
膵炎は、膵臓に炎症が起こる病気です。ワンちゃんでは、脂っこいものを食べた後に嘔吐や腹痛が見られることがあります。ネコちゃんでは症状がはっきりしないこともあり、食欲不振、元気消失、体重減少などとして現れる場合があります。膵炎では、嘔吐や腹痛のほか、血液検査で炎症や併発している病気を確認することがあります。
膵炎は、重症化すると入院や点滴治療が必要になることもあります。吐く、食べない、元気がない、お腹を痛がるといった症状がある場合は、早めの受診が大切です。
検査について
消化器疾患が疑われる場合は、症状や状態に応じて検査を行います。
- 便検査
- 血液検査
- レントゲン検査
- 超音波検査
- 内視鏡検査
- 必要に応じた追加検査
治療と日常管理について
消化器疾患の治療は、原因や症状の程度によって異なります。内服薬、点滴、食事管理、寄生虫の駆除、異物の摘出、入院管理など、その子の状態に合わせて治療を行います。
ご家庭で意識したいこと
- 急に食事を変えない
- 人の食べ物を与えすぎない
- 拾い食いに注意する
- おもちゃやひも類を飲み込まないよう管理する
- 便の状態を毎日確認する
- 嘔吐や下痢の回数を記録する
特に、いつものフードを決まった時間に食べているかを確認することは、病気の早期発見にもつながります。食べ方や便の様子がいつもと違うと感じたら、早めにご相談ください。